robinです(学生時代からのリアルニックネームです。由来は「がんばれ!ロボコン」)。某配給会社で洋画の買い付けをしています。しばらくBlogはお休みします。


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涙、涙、また涙・・・:(ついに)「北京ヴァイオリン」を観た。

今日、実家(南仏トゥールーズ)に帰ってしまった相方は見捨てて、別の友達と、12月17日のフランス公開以来楽しみにしていた「北京ヴァイオリン」(仏題:L'enfant au violon)を観てきました

公開したばかりの上に、今日は土曜日なので、混んでいるのでは?と思った私達の予想を裏切って、映画館はガラガラでした・・・。サン・ジェルマン・デ・プレ教会脇の、小さな映画館(12月16日まで「座頭市」をやってました)だからかもしれませんが。

チェン・カイコー監督が中国に帰って来た!!13歳のヴァイオリン少年とその父の心の交流を中心に、急速な発展を続ける北京の市井の人々の生活を描いた感動作。映画全編に流れるクラシック音楽の選曲も絶妙で、登場人物の気持ちを雄弁に現しており、ラストで、少年が父を前にチャイコフスキー「バイオリン協奏曲ニ長調」(だったと思う)を、奏でるシーンで涙を流さない人はいないでしょう。

13歳のヴァイオリン少年の存在感に圧倒されました。言葉すくなにこちらをじっと見つめる表情、ヴァイオリンを弾く時の繊細さと力強さ。妙に大人びたところがあるかと思えば、父を思って涙を流す子供らしさ・・・。

お父さん、素敵です。息子のヴァイオリンのレッスン費用を捻出するために、ビルの窓拭きから出前、はたまた大工仕事までこなす姿にまた涙がこぼれました・・・。無償の愛とはこのことですね。

ひょっとして悪役?と一瞬思った、少年の2番目のヴァイオリンの先生、いい人だったので安心しました。

・・・でもグッチ・裕三さんに見えませんでしたか?

ともすればベタっとしたものになりがちな息子と父の絆物語を淡々とリアルに描き、また少年のリリ(演じているチェン・ホンは、監督の奥さんだそうです。)に対する異性への愛情の芽生えと母性を求める気持ちが混じった複雑な感情を、さらっと表現した、監督の力量に脱帽です。

はっきり言って1時間57分、泣きっぱなし。ウォータープルーフのマスカラをしててよかったです。今日は観客は少なかったものの、でっかい音で鼻をかんでいる人、すすり泣いている人がたくさんいました。是非フランスでもロングランして欲しいと思います。
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by mcyst | 2003-12-20 15:59 | エンタテインメント